さて3日目の朝です。
昨日の夜寝床についたあと、雨の音で何度か目が覚めました。
昨日のように日の出は期待できなかったので、目覚ましはなしでゆっくりと起きました。
朝7時半、雨の音は止んでいました。ああ、やっぱりラッキー。
富士山はもちろん雲の中。
だけど、
昨日の朝富士山を拝めたとき、「あとは雨でもいいや。」と本気で思っていたので
活動時間に雨に降られていないだけ逆に、富士山の神様にお礼を言いたくなりました。
本日の朝食はフレンチトースト。
甘いフレンチトーストにはメープルシロップを。
甘くないフレンチトーストには、チュッチュお手製の三田ポークのローストポークと、
目玉焼きを添えて。
美味しい朝ごはんと温かいコーヒーが、心と身体に沁み渡ります。
さて、今日は山梨側のキャンプ場に移動です。
テントを撤収して、また車に詰め込んだら出発です。
ふもとっぱらのキャンプ場のとなりにある朝霧高原の道の駅にておかいもの。
わたくしでっかいピオーネを2房ゲットしておりますが、
この旅で直売所や道の駅に寄るたびに、毎回大量のぶどうを購入しておりました。
ちょうどフルーツが豊作なこの時期、安くて美味しいフルーツがいつもずらりと並んでいます。
あまりに美味しいので、移動中の車の中やキャンプ飯と一緒にず~っと食べていました。
さて、ピオーネをもぐもぐと食べながら向かったのは、青木ヶ原樹海。
ちょっと怖い印象のある青木ヶ原樹海ですが、広大な敷地の中には整備された国立公園があり、
天然記念物に指定されている二つの洞窟の中に入ることが出来ます。
一つ目は”風穴洞窟”。
洞窟内の温度は0~3度、夏場でもめちゃくちゃ寒いのでトレーナーを着こみます。
風穴洞窟の入り口まで樹海の中を歩きますが、青木ヶ原樹海の地面は土ではなく溶岩から成っています。
そのため、森林の根が地下まで入らず地の上に這い出しており、独特の風景を作りだします。
ハリーポッターの森の中みたいですね。
洞窟の入り口まで降りてくると、一歩進めるたびに体感温度が下がります。
なんかちょっと怖いやん・・・
なんというか、思った以上に洞窟です。
(アホな表現すみません)
中に入ってしまうと怖さはなくなり、ワクワク感が大きくなります。
一番奥まで進むと、なんと養蚕場がありました。なぬ!?
江戸時代にはこの天然の冷蔵庫を利用して、季節を問わず安定して孵化させられるようにしていたそうです。すごいなぁ。
風穴洞窟は10分~15分で往復ができます。
外に出ると、気温の差でメガネが一気に曇ります。
チュッチュはこの現象が大そうお気に入りだったようで、拭かずにこのまま歩いていきました。
危ないで。
さてここから800mほど離れたところに二つ目の洞窟、”鳴沢氷穴”があります。
鳴沢氷穴は地下深く、総延長153m。
前に進むイメージだった風穴に比べて、鳴沢は縦に深く進んでいくイメージです。
道は狭く、かがんで人ひとりやっと通れるような道も進みます。
一番深いところまで行くと氷が沢山あり、昔は天然の氷を洞窟内で切り出し貯蔵、
天然の冷凍庫として利用していたそうです。
チュッチュはここでもメ太字 (Ctrl + B)ガネの曇りを楽しんでおりました。
「ここはちょっと曇りが弱いです。」
そうですか。
ふたつの洞窟巡りはとても楽しかったです。
樹海の緑も深く、空気も澄んでいてとても神秘的でした。
そしてこのまま山中湖へと向かいます。
富士五湖の中で山中湖だけがひとつ離れているので、のんびりとしたドライブとなります。
西湖。
河口湖。
富士山はもちろん見えませんが、雨予報の中まだ雨は降らずにいてくれています。
厚い雲がかかった富士五湖はとても神秘的です。
途中、大石の直売所で今晩の野菜を調達。
山中湖の諏訪神社にお参りして、
キャンプ場に到着しました、小田急山中湖フォレストコテージ。
山中湖のほとり、電源つき、トイレも炊飯施設もキレイに整備されている充実ぶり、
さらに目の前に富士山!という素晴らしいロケーションです。
もちろん富士山は見えませんでしたけどね。
テントを張ったら、今日のメインを食材を買いに。
地元の人気店、「山崎精肉店」さん。金華豚で有名です。
その品質の良さで高級牛肉並みのお値段ですが・・・さすが美味しい!
馬刺しも販売されているので、こちらもおつまみに買って帰りました。
今夜の晩ごはんは、金華豚のしゃぶしゃぶです。
道の駅で買ったたっぷりの富士なめこと葱、
出汁は自家製の鶏のブイヨンで。
現地で買った甲州ワインとともに。
金華豚の美味しさに感動した感動した晩ごはん、〆はほうとうを煮込んで。
湖の向こうに町の明かりを眺めながらの晩ごはんは、ほっと心が癒されます。
ふもとっぱらとはまた違ったキャンプの楽しみ方ができます。
明日はもう大阪に帰ります。
最後の焚き木、キャンプの夜の醍醐味です。
「明日の朝、富士山最後に見られたら最高やねんけどな~」
とチュッチュがつぶやきます。
「それは無理です。」
やっぱり天気予報的にも無理そうだし、期待すると残念な気持ちになるので
潔くあきらめようとバッサリ0%を告げました。
雨に打たれなかっただけで有難かったなぁと、富士の神様に感謝して床につきました。